la Pivoine ラ・ピヴォワーヌ [ダンナの部屋]
つくばにあったこのレストランのことは是非、書きたいと思っていました。
今まで一回しか行ったことがないのですが、
おそらく一生忘れることのないレストランだと思います。
それは高野台にあったラ・ピヴォワーヌという名のフレンチレストランです。
以前は茎崎町(当時)にあったらしいのですが、
僕らが行ったときは既に高野台に移転していました。
一軒家レストランで、本当に普通の家なんです。
普通の玄関でスリッパに履き替えて、ダイニングルーム(普通の家のリビングルーム)に入ります。
マダムはちっちゃいお子さんを抱いて迎えてくれました。
ダイニングルームはテーブルがいくつかありましたが、1つを残して端に寄せてあり
僕らの時は貸切り状態でした。
ディナーは一日一組限定だったか覚えていないけれど、
でもあの部屋に二組入ると不思議な感じがするだろうな。
普通の部屋に見知らぬ同士の客二組。
テーブルからはキッチンが丸見えでシェフが助手と一緒に忙しく調理している様子がわかります。
庭に面した窓の外では飼っている犬が、カリカリと窓を引っかいていました。
二階ではお子さんが泣いていました。(今のちびよりおそらく小さかった。)
そんなまさに普通の家がレストランだったんで、
それだけでも驚きだったのですが、それよりも何よりも料理が本当に凄かったです。
記録してあるメニューと写真を載せます
アミューズ 厚岸産生ガキ (画像なし)
前菜1 ホタテのサラダ風バルサミコソース
前菜2 フォワグラのソテー 生春巻の皮で包んで揚げた三種の野生のキノコ添え
(キノコはトランペット、ジロール、ムートン )
魚 イサキのソテー シェリー酒のバターソース
グラニテ しそのグラニテ
肉 ウズラ ジャガイモのクレープと菜の花添え
チーズ (別料金)
デザート タルトタタン バニラアイス
コーヒー
どの皿も非の打ちどころのない、完璧さでした。
細かいことは良く覚えていませんが、ただ感動したことは鮮明に覚えています。
パンも自家製で本当に美味しかったなぁ。
今、この店はなくなってしまいました。
以前、電話した時はシェフの体調不調で現在休業中ですとマダムに言われましたが、
まだ再開していないようです。
ちなみに僕らが行ったのは2001年12月、入籍した日でした。
そんな記念日に相応しい、まさに想い出のレストランです。
もしかしたら復活するかもしれませんが、その時は是非行ってみてください。
本当に摩訶不思議で凄すぎるレストランです。
そしてもしかしたらもう復活しないのかもしれません。
でもこんな伝説的なレストランがつくばにあったってことを
是非記録に留めたくて記しました。