アンジュール [お気に入り~本~]
これは絵本だけど、ちびのではなく、私の。
まだちびが産まれる前、本屋でふと目にとまり手に取った。
パラパラっと見るつもりが、冒頭からいきなり絵の世界に引きずり込まれ
ページをめくる手が止まらなくなり、最後まで。
気づくと本屋の店頭で涙ぐんでしまってました。
その時はさすがにちょっと恥ずかしくて、そそくさとその場を離れたけれど
後日やっぱり買いに行ったのでした。
アンジュール。原題は UN JOUR, UN CHIEN
フランス語で JOUR は日(day)、CHIEN は犬。
日本語の副題は「ある犬の物語」
言葉は一切なく、色もない。鉛筆のデッサンだけの絵本。
鉛筆一本でここまで表現できるのかっていう 力と表情のある線で
ある犬の、ある一日を描いています。
白黒のページからあふれ出す感情は言葉を持たない分 余計ぐっと胸に迫って、せつない。
これはやっぱり、大人のための絵本だと思います。
有名な本なのでご存知の方も多いとは思いますが、絶対お勧め。
ガブリエル・バンサン BL出版 ¥1,300+税