面白きこともなき世を面白く [ダンナの部屋]
座右の銘って今までなかったんですよね。
いろんな人のプロフィールとかみると、みんな座右の銘ってのがあって、
どうしてそんな一生の言葉が出てくるのかなぁと思ってました。
でも最近ああこれなのかなって言葉に出会いました。
有名な言葉なので、今さら感もあるんだけど、
「おもしろきこともなき世をおもしろく」
この言葉は高杉晋作の辞世の句です。
ご存知の通り、彼は明治維新の際に活躍する倒幕の志士です。
でも彼は維新の曙を待たずに、結核で死にました。
死ぬ間際に旧知の友人野村望東尼にこの句を残しました。
多分、江戸幕府っていう窮屈な専制国家を、だけど300年近くも続いた空気のように
常識と化していた国家を転覆したっていう満足感が
この言葉を出させたのかもしれません。
僕自身はこの句を少々都合のいいように捉えています。なんて言うか
「面白くないものを面白くないなぁと嘆いているだけでなく、
自分自身で面白くしていこうよ。」
とか
「1つの物事を見て、それの悪い面ばかりを悲観するのではなく、
それを別の角度から見て、イイ解釈もできるのでは」
みたいな感じかなー。
何かあったときに自分の境遇ばかり嘆くのではなく、
己の力でそれを変えていこうってことは
いつも自戒の句として、心の中で繰言しています。
そんな訳で高杉晋作が好きだってこともあるけど、
僕は結構、この句は好きです。
やっぱ現状を嘆息しているだけでは先に進めんもんなー。
ってわけで頑張れニッポン!