ミヒャエル・ゾーヴァ [お気に入り~本~]
大昔の話になるけれど、銀座のソニープラザでポストカードを物色していて
一目惚れしたウサギ・シリーズがありました。
後に同じタッチの絵が描かれた、「ちいさなちいさな王様」という絵本を本屋さんで発見。
見てみたら、同じ画家。
それがミヒャエル・ゾーヴァでした。
ウサギ・カードは「エスターハージー王子の冒険」という絵本の挿絵だったんです。
有名な画家だったんですね、それまで私は全く知りませんでしたが。
最近(といってももう結構前か)では、映画「アメリ」の美術も担当して
(主人公アメリの部屋にかかっている絵2枚とベッドサイドのブタのランプが彼の作品だそう)、
ちょっと話題になってました。
今、手元に「エスターハージー王子の冒険」しかないので(他のは実家)それについて少し。
ゾーヴァのほかの作品も(って、全部見てるわけじゃないですが…)そうなんだけど、
暗ーい色調で、タイトルの”冒険”という言葉の響きに反して絵はとても静的なんです。
動物にしろ人間にしろニコニコ笑った顔はほとんどなく、でもどこか温かみがあって、
独特の質感というか、手触り、というか
うーん、うまく言えないけれど、こう、みっちりした感じ(??)がとても好きなんです。
伝わりにくくてスミマセン。
ストーリーは簡単に言えばエスターハージー王子のお嫁さん探しの旅、なのですが
ウサギと人間が普通に会話してたり、ベルリンの壁の崩壊が絡んできたり、
ちょっと不思議な、深く読めばいろいろと考えさせられそうな内容です。
興味がある方はぜひ一度読んでみて下さい。
エスターハージー王子の冒険
作 イレーネ・ディーシェ/ハンス・マグヌス・エンツェンスベルガー
絵 ミヒャエル・ゾーヴァ
評論社 ¥1,600(税別)
そうそう、今年の1月、東京で作品展が開催されたとか。
知らなかった~。
くぅー、行きたかったなぁ。
無念じゃ…。
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